占星学と心の探求

占星学の心理的・エネルギー的・構造的視点

医療占星学 -泌尿器系-(3)

【腎臓のろ過機能について】

腎臓は不要物(老廃物)をろ過する臓器だが、そのろ過の仕組みが興味深い。まず一旦「原尿」という形で栄養分も一緒に捨ててしまい、その中から不要な老廃物はそのまま流して必要な栄養素だけを再吸収する。その量99%と言われるから捨てた分のほとんどをもう1度吸収し直していると言える。

泌尿器系2b 泌尿器系2d
泌尿器系2e 泌尿器系2c


なぜわざわざこんな面倒臭いことをするのか?については

・その方が恒常性を保ちやすいからだ
・未知なる毒素に対処しやすいからだ

などいくつか理由があげられている。これを占星学的に「意識の流れ」として解釈したらどういう風になるだろう。

前回の記事で書いたように、もし排出というものが「他者側への意識の流れ」を表すものだったとしたら、この腎臓のろ過機能は

・自分が受容・理解・吸収した出来事に対する意識を一旦他者側へ送る
・他者視点から見た時はどうだろう?
・他者の価値観を通したらどういう風に見えるだろう?
・そういう他者世界を一旦通した後に、再び自己側の世界へ戻す(99%)
・自己に必要のないもの(老廃物)は他者側へ流し切ってしまう(尿として排出=1%)

という方向性として例えられはしないだろうか。この7(天秤座)の意識を通した後ようやく経験を自己に血肉化(8=蠍座)できると。



それは他者側の世界(見方・価値観)を通すことが客観化という社会性(一般性・普遍性)を持つように仕向けているからなのではないだろうか。自己が自己のまま自分の内部の価値観だけで物事を見ていたら、その人はどんどん一般性(社会性)を失う。自閉症の人を想像してもらえば分かりやすい。他者との共通理解・共通価値を通すから「私の価値観」が他者にも伝えられるようになる。7・8が表す(初期の)社会性はこういった形で人体にも内包されているのかもしれない。

その時、原尿として捨てられ、そこから再吸収された栄養素は物質的には同じものだが、意識的には何か違うものになっているのかもしれない。

ただここで大切なのは、腎臓に流れる血液がすべてろ過されるわけではないということ。腎臓には心臓から送り出される血液量(心拍出量)の約20%が流れ込んでいる。1日あたりおよそ1500L~2000L。そのうちの約150Lが原尿としてろ過の対象になり、そのうちの99%は再吸収され、最終的な尿となる量は約1.5Lと言われている。

※人間の血液量は5Lくらいしかないわけで、それが1日1500L~2000Lも腎臓を通り、150Lが原尿になっているということはその循環回数がものすごいということ。これで老廃物(不要物)はほとんど取り除かれる。

つまり腎臓に流れる血液量の約10%がろ過の対象になっている。自分が吸収した栄養分+自分が生み出した老廃物の約10%。他者側へ意識を通すといっても自己対他者の比率で言えば圧倒的に自己側の方が多い。

この比率にも意味があるのかもしれない。



【腎臓の恒常性維持機能について】

人体には生体の恒常性を維持する仕組みがある。ホメオスタシスと呼ばれるもの。

・体温の恒常性
・血糖の恒常性
・血圧の恒常性
・浸透圧の恒常性
・pHの恒常性

多すぎても少なすぎても人体には害であって、ちょうどバランスの良いところを維持しようとする機能。腎臓にもそういう恒常性維持機能があり、そこから「腎臓=天秤座=バランス」を解釈しようとするのだが、どちらかと言えば恒常性は腎臓特有の機能というより身体全体に備わった機能と言える。

それは「神経系」と「内分泌系」の相互作用によって統括されている。腎臓の恒常性維持機能についてはそういう視点から見たほうが良いと思われる。

ホメオスタシスb ホメオスタシスa





(資料)泌尿器系と疾患表
泌尿器系_疾患


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